ハイレベルな本物のフレンチが食べられる南阿蘇村のペンション『山小屋Holahoo』 2018.3.31
何とも優しい笑顔のこの方が南阿蘇村にある宿『山小屋Holahoo』のオーナー、小山鉄平さん。
小山さんの経営する山小屋は、お洒落なだけでなく、とにかく料理が人気です。地元のシェフからも「本当に美味しい。彼の人柄が料理に出ている」と定評があるほどです。
それもそのはず、小山さんは南阿蘇村で育ち、高校卒業後に福岡の料理学校へ進学し、卒業後は長崎県のハウステンボスにある一流ホテルに勤務していました。
そして、そして、そして!!
小山さんはフランス料理界の重鎮、上柿元 勝ムッシュのお弟子さんなのです!
2017年に南阿蘇村で開催されたイベントで師匠の上柿元ムッシュと小山さんの様子です。さっきの写真での笑顔とはまるで別人の、キリッとした表情の小山さんがいました。
上柿元ムッシュのもとで厳しい修行を重ね、いくつかのレストランでの経験を生かし、地元に戻って先代である小山さんのお父さんが35年間続けてきたペンションを小山さんが継がれたのが今から12年前。小山さんご夫婦が継いでから、今の『山小屋Holahoo』という名前になったそうです。
「幼稚園の頃、『ほろほろ卵(炒り卵)』を母に作ってあげたら、母がとても喜んでくれたんです。それがとても嬉しくて」
それが、小山さんが料理の道に進もうと思った一番のきっかけだそうです。涙。
なんていう親孝行な息子さんなんだ・・・
↑小山さんのお父さんです。めちゃくちゃファンキーお父さんです。ファンも多いそうです。今は、小山さんの山小屋の隣の『阿蘇 カフェ ティッペル』にいらっしゃいます。
実は、小山さんが高校生の頃、南阿蘇村にある宿でアルバイトをしていたそうです。その厨房でのアルバイトで生まれて初めてフレンチに触れたのだそう。その経験から真剣に料理の道に進むことになったそうです。
お客様に提供する料理の食材にも、こだわりがあるそうです。
「基本的に南阿蘇村の季節の採れたて野菜を使います。畑に直接見に行って食材も選びます。本当に南阿蘇の野菜は美味しいです」
と話してくださいました。それでは、早速、小山さんのある夜のコースをご紹介!
奥阿蘇マスの軽いスモーク 菜園風。
『たのくろ農園』さんの美味しい人参のポタージュと新タマネギのポタージュ。
岩魚のパイ包み焼き 春菊のソース。
香心ポークのロースト。
南阿蘇村産イチゴのスープのスパークリングワインのアイス。
お料理は、どれも本当に美味しいです。間違いなく、想い出に残ってしまう、一目惚れしてしまったような切ない気持ちにしてくれる美味しい料理ばかりです。どれも最高、本当に。
運ばれてくる一枚のプレートが楽しみで、こんなにワクワクしてしまうとは。
そして、こんな愛らしい、抱きしめたくなるパンだって焼いちゃいます。これもまた、料理に合う塩加減で買って帰りたい気持ちになるパンなんです。
小山さん、本当にいいお仕事されます。
実は、こっそり教えますが・・・
食事だけでも大丈夫ですっ!!!これは嬉しい
前日までの完全予約制でお一人4,500円(税込)〜。お泊まりできない方でも、ぜひ。
「お客様に気軽にフランス料理を楽しんでもらいたいですし、ご家族連れの方でも子どもさんにもせっかくなので本物のフレンチを食べて頂きたいのでハーフポーションをご用意します」
なんと素敵♡ 小山さんがキラキラして見えてきます。あれ?これが恋?
はい。
翌朝の朝食だって、美味しいんですから!あの思い出の『ほろほろ卵』が。
それから、小山さんがとっても大切にされていることが。
「お客様とのコミュニケーションになれば、と『焚き火』をします。火を囲んで、一緒にマシュマロを焼いてコーヒを飲みます」
別料金で予約制にはなるのですが、それがまた何という素敵な・・・。
こんなに魅力で溢れている小山さんの宿。原稿を書いてるだけで、また行きたくなりましたwwww
では、最後に山小屋Holahooの全貌をお見せしましょう!
ゲストルームです。
パウダールームです。
レストランです。
センスの良さが滲み出ています。
小山さんの子どもさんの誕生日ごとに1本ずつ増えていくステンドグラスのロウソク♡
お風呂は、ゆっくり浸かれるジャクジー風呂があります。涙。
実は、小山さん。熊本地震でご自宅を無くされました。そして、この山小屋Holahooも被災し、宿としては1年ほど休業していました。でも、熊本地震から3ヶ月後、小山さんの山小屋には、阿蘇地域の道路工事をする方々がたくさん来られていたといいます。
「俵山トンネルが開通した時は、特別な想いがありました。ここには、その工事に携わる方たちが泊まられて毎朝5時には朝食を10人分、夜勤明けの方の寝る前の食事を10人分、つくらせて頂いてましたので」
縁の下の力持ちとは、まさに小山さんのことでしょう。頭が下がります。。。
小山さんは、その生活を約3ヶ月ほど続け、そして落ち着いた頃から山小屋Holahooのリニューアルオープンに向けて動き出されたそうです。
「宿を再開するのはもう無理かなぁと思っていた時、ブログに寄せられた100件近くの励ましのコメントを見て、本当に励まされたんです」
小山さんは、静かに穏やかに教えてくださいました。
ぜひ、一度この素敵な小山さんがいらっしゃる『山小屋Holahoo』を訪れて見てくださいね♡
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