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まるでカフェのようなアトリエ、南阿蘇村でステンドグラスをつくる『ザザグラスワーク』

2019年4月で熊本地震から丸3年を迎えます。

各地で災害復興住宅の建設が進められていますね。
1日も早く被災された方々が穏やかな日常を過ごすことができることを願うばかりです。

さて・・・南阿蘇村黒川地区にあるステンドグラスと雑貨を扱う『ザザグラスワーク』をご存知でしょうか?

南阿蘇村の黒川地区は、東海大学農学部があり、阿蘇地域の大動脈だった阿蘇大橋が崩落してしまった、という甚大な被害が発生した地域です。
2018年10月20日に熊本地震から2年半の時を経て、地震前と同じ場所で事業を再開した『ザザグラスワーク』。

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実は、『ザザグラスワーク』も熊本地震で店舗兼住宅が大きな被害を受けました。店舗の前の道路も大きな被害を受け、止むを得ず休業せざるを得ない状況でした。『ザザグラスワーク』を主宰されている塩田鈴子さんに当時の状況を聞くと・・・

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「うちは黒川地区の東急リゾートの近くにあります。本当に片付けは大変でした。でも、あの地震を体験して、『生き方』が変わりました。地震前は、阿蘇が好きで家と工房を建てて生活していたのに、外に出ることもありませんでした。だから、どこに自分が住んでいるか分からなかった・・・。でも、地震を経験してからは体調を崩したことも関係しているけど『生活を楽しんで生きていきたい』って思うようになりました。あの時、人の優しさに触れたり。地震があったことは不幸なことだったけれど、大切なことをたくさん知りました」

黒川地区は、何人もの尊い命が犠牲になったほど被害が大きかった地域です。そこへ戻り、事業を再開していくことに抵抗や不安はなかったのでしょうか?

「ありましたよ(笑) 実際は2年半もおやすみしましたし。不安だらけでした。でも、不思議とやめようとは思わなかったんですよね」

静かに穏やかにお話される塩田さん。そんな塩田さんの手仕事で生まれるステンドグラスには、ルールがあるそうです。

「私がステンドグラスに初めて触れたのは・・・35年前になります。当時は、まだ子育て中でした。長女が4歳、次女が1歳の時に趣味で教室に通っていました。でも、その頃、このまま子育てで終わる人生なのかなぁなんて不安になっていたんですね。そんな時に熊本市にある伝統工芸館に出かけたんです。そこには、透明で見たこともないステンドグラスがあって・・・。それまでは教会にあるようなカラフルなステンドグラスしか知らなくて。色のないシンプルなステンドグラスを初めて見て、びっくりしました。それで、『色のない透明なステンドグラスをつくりたい!』と思い、この道に入っていきました。趣味でスタートしましたが14年前に勤めていた住宅ハウスメーカーを退職して独立したんです。とにかく楽しくて、今まで続けてこれています」

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なるほど! だから塩田さんがつくる作品には、色がないシンプルなものが多いのですね。

「透明なガラスでも色々な種類があって、違う表情になるんです」

素敵〜♡♡♡
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ところで、当時、幼かった子どもさんたちは、今は・・・

「実は、今は娘たちと一緒に制作しているんです。長女は東京でステンドグラスのアクセサリーブランド『doro』を立ち上げています。次女は、このアトリエで一緒に・・・」

えええええええ!! なんて素敵な・・・!

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次女の高野裕子さんにお話を伺うと・・・

「25歳の頃に母に『手伝って』と言われてスタートしました。生まれた時から、ずっと母がつくるものを見てきたので・・・。親子喧嘩もしますが(笑)、好みも似ていますし、考えていることが分かります。お互いにシンプルなものが好きです」

親子で一緒の価値観、そして同じ仕事ができるって理想的ですね! 本当に素敵です。そんな娘さんを塩田さんは、どんな風に見ているのでしょう?

「役割分担がよくできています。娘も言うように、好みが似ていてシンプルなものが好きなんです。だから、娘のやってみたいようにしてみたら?と任せています。私は、デザインして、つくるばっかりにして娘に渡してます」

親子二人三脚でアトリエで生まれる作品、ぜひ多くの方に知って頂きたいですね。
実は、お二人は幅広く使えるステンドグラスを制作していらっしゃいます。クリスマスの時にはオーナメント、住宅用のステンドグラス、ちょっとしたプレゼントにも喜ばれそうな花器・・・とにかくシンプルで飽きのこない、どんな空間にも馴染む作品がたくさんです。

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ステンドグラスをつくるワークショップも開催されていますので、ぜひチェックしてみてください!

ザザグラスワーク

869−1404
熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽4773−2
電話 0967−65−5777
時間 11:00〜夕暮れ
休み 火曜・水曜・木曜

※ワークショップをご希望の際は事前予約が必要です。

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